あきんスシローを傘下に持つスシローグローバルホールディングスの2016年9月期の売上高は過去最高の1400億円を超える見込みとなった。
水留浩一代表取締役CEOは12日、都内で開いた記者会見で「下期の業績も上期と同様に8%程度の伸び率で好調を維持している。7月、8月、足元の9月とも力強い数字となっている」と語った。
5月に開催した事業戦略発表会では、上半期の売上高700億円超(前年比8%増)、既存店売上高0.1%増という数字を発表している。
下期の売上を単純に上期と同様の水準と考えても過去最高となる1400億円を超える売上となる予想だ。
2015年9月期の売上高は1362億円、調整後当期利益42億円、店舗数415店だった。
前期の出店は36店で、9末月に終了する今期も36店を出店する計画で、9月12日現在の店舗数は438店となっている。
「2017年9月期~2019年9月期」の中期経営計画では、年間30~40店の出店を計画しており、3年間で100店以上の出店を予定する。
2017年9月期には、未出店の青森、島根へ出店し、全国展開を達成したいという。
主力業態で郊外ロードサイドへ出店する「スシロー」業態が、出店の中心となるが、一部、人通りの多い都心型店舗も出店する。
これまで実験を重ねてきた都心型新業態「ツマミグイ」「七海の幸」は6月末で閉店した。
9月15日に東京・南池袋に、初めての山手線内の店舗となる都心型店舗の1号店「スシロー南池袋店」をオープンする。
注文した寿司皿が直接お客の手元に届く、新型のオートウェイターレーンやセルフ会計システムを導入した新型店舗。
通常のスシローよりも20円高い、一皿税別120円を基本とした業態で、賃料、オペレーションコスト、売上、収益性などを考察し、数百店規模で多店舗化が可能かを検証する。
「ツマミグイ」「七海の幸」といった新業態開発を担当した別会社のスシロークリエイティブダイニングでは、新たな新業態を開発中で、スシローとは異なる屋号の業態も投入する計画だ。
あきんどスシローは、大阪発祥の企業のため、西日本、四国、九州に店舗が多い。
そのため、東日本サイドや北海道、沖縄といった新規出店を始めたばかりの地域を中心に出店を進めていくという。
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