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幸楽苑/静岡清水インター店の指混入、経緯と対策を発表

2016年10月17日 15:00 / 商品店舗経営

幸楽苑ホールディングスは10月17日、幸楽苑が運営する「幸楽苑静岡清水インター店」において、異物(人の指)が混入した商品を提供した事案の経緯と対策を発表した。

9月8日当該店舗従業員がハムスライサーを使ってチャーシューの仕込み作業を行った際、左親指を切ってしまう事故が発生した。

従業員はすぐに病院で手当を受けると同時に、スライス中であった機械の上にあるチャーシューを廃棄した。

チャーシューの仕込み中には仕込み担当者はゴム手袋を着用して作業を行っておりますが、事故当時、ゴム手袋の指先部分は切断されずにつながったままであったため、指欠損部分を探すことを失念し、スライサー周辺を探すことはしなかった。

この際、既に仕込み済みのチャーシューについては、廃棄処分とせずに、仕込み済み食材として、そのまま厨房内の所定場所に保管した。

チャーシューについては、本来、社内の使用基準に従い24時間で廃棄し、その目安として、仕込み時間を示すシールを容器に貼って保管することとなっているが、作業時の従業員の受傷事故への対応と混乱から、容器にシールを貼り忘れたまま、保管してしまった。

その結果、チャーシュー保管容器が冷蔵庫内にて混在してしまい、その中に混入していた指の欠損部分に気付かないまま、9月10日に来店したお客の商品内に混入した。

店舗でお客から異物混入の申し出を受けた際、対応した従業員は、2日前の従業員の事故の欠損部分であると判断し、店舗責任者等は、即座に現在使用中の仕込み済みチャーシューを廃棄した。

しかしながら、お客への対応で気を取られ、9月10日の時点でも、異物混入事案として、管轄保健所への報告を怠っていた。

その後、お客が保健所に異物混入を通報され、管轄保健所から注意と今後の対策等に関しての指導を受け、申立書と始末書を提出した。

対策として、ハムスライサーとその周辺については、9月8日の事故直後に清掃とアルコール消毒を行い、9月14日に新機材との入れ替えを行った。

9月15日、専門業者により、キッチン全体のアルコール消毒と薬剤の散布を行った。

9月16日に管轄保健所にて開催された異物混入に関する講習会に、店長・エリアマネージャー・本部品質管理室社員で参加した。講習の内容は、9月19日までに店舗従業員に共有・指導した。

緊急事態時の対応要領を記載した「異物混入マニュアル」の追加版を全店対象に本部から配信した。

受傷した従業員の血液検査を9月20日に実施し、9月23日に感染症の疑いがないことを確認した。

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