ジーンズソムリエ/認定証授与式を東京で初開催
2016年11月15日 21:19 / 商品
岡山県アパレル工業組合と倉敷ファッションセンターは11月15日、東京都墨田区の国際ファッションセンターで、「ジーンズソムリエ認定証授与式」を開催した。
ジーンズソムリエ認定制度は2013年から岡山県アパレル工業組合が中心となって創設した資格で、今年で第4回目を迎えた。
これまで認定書授与式は、岡山県で開催していたが、東京からの受験者も多いため、今年、初めて東京でも認定書授与式を開催した。
ジーンズの製造過程から流通・販売までを含む全般の知識やスキルの習得度をはかり、「ジーンズソムリエ」という商号を与えて資格認定することで、ジーンズに関する正しい知識を身につけ、繊維業界や小売業界において多くのプロフェッショナルな人材を育成する取り組み。
今年は、仙台、東京、名古屋、大阪、岡山、福岡の全国6会場で試験を実施。応募者数は718人で受験者数は561人、合格者数は280人、合格率49.9%となった。
認定証授与式には、東京会場の合格者のうち約40人が参加した。
合格者の職種は、販売36%、バイヤー1%、企画営業19%、生産8%、学生8%、その他29%。男女比率は男性63%、女性37%で、年齢では16歳から59歳まで、幅広い層の人々がジーンズソムリエに認定された。
第1回から第3回までの認定試験では、合計約1500人がジーンズソムリエに認定されている。
11月9日・10日に、合格者のうち希望する150人限定で、岡山県倉敷市でジーンズの原材料から製品化までの一連の工程を学ぶ「ジーンズソムリエツアー」を有料で実施する。
経済産業省製造産業局生活製品課課長補佐の長谷川貴弘氏は「日本で販売される洋服の97%は海外からの輸入製品となっている。ジーンズはデニムの生地を含め輸出もある数少ない商品だ。これまでは、低価格志向が強く海外製品が強かったが、いいもので気に入ったものならば、高くても買いたいというお客も増えている。国産ジーンズの生産背景も含めて、日本のジーンズの良さを広めてもらいたい」とあいさつした。
エドウィン代表取締役会長で日本ジーンズ協議会理事長の大塚丈二氏は「綿から糸を作り、染色過程の段階から、着た後の状況まで考えてモノづくりをしている国やメーカーは、海外にはほとんどない。日本のものづくりやジーンズの素晴らしさを伝え、ジーンズのファッションへの浸透を進めてもらいたい」とあいさつした。
なお、第5回のジーンズソムリエ資格認定試験は、2017年9月頃を予定している。
■ジーンズソムリエ
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