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主に流通業のシステム構築を手がけるオ-プンリソースは3月16日、良品計画店舗スタッフ向けのアプリを開発・キッティングし、累計で1300台のiPod-touchを配布したと発表した。
良品計画では、発注から接客までに至る店舗運営のすべてを記した「MUJIGRAM(ムジグラム)」と呼ばれるマニュアルを活用し、店舗の売上をあげて好調な業績を支えている。
しかし、マニュアルは業務ごとに全13冊あるため、内容を確認するにはわざわざバックヤードに戻る必要があり、お客を待たせてしまう課題があった。
また、接客中に「サイズ違いの在庫はありますか?」など、商品の詳細な説明を求められても、確認するにはやはりバックヤードに戻らなければならなかった。
このため良品計画では、「売り場で必要な情報はすべて売り場で見ることができる」ことを目指し、パソコンベースで構築したシステムの移植を検討した。
今回選ばれたデバイスが、スタッフが一番使い慣れていて、PCに比べればコストパフォーマンスの優れたiPod-touchだった。
リリース当初は「在庫検索」「Webカタログ」「発注」といった売上に直結する機能のみだったが、店舗からの数々の要望(業務改善要望)に対応し、今では店舗端末、MUSIC(音楽ダウンロード)、PICT(売り場報告・好事例波及)、MUJIGRAM(電子マニュアル)まで拡張して、多くの販売スタッフが活用している。(2016年3月16日現在)
良品計画の小野塚昌樹情報システム担当は「パソコンに行かなくてはできなかったことが売り場で完結するようになり、お客様へのサービスレベルがあがってきている。使い勝手のよい小型端末で実現したいことがまだ多数あり、さらなる活用方法を検討している。」と今後の展開に期待を寄せている。
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