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日立/羽田空港で人型ロボットの実証実験を開始

2016年09月02日 17:00 / IT・システムトピックス店舗経営

日立製作所と日立ビルシステムは9月2日、羽田空港国内線第2旅客ターミナルで、人型ロボット「EMIEW(エミュー)3」を活用した旅客サービスの実証実験を開始した。

第2旅客ターミナル2階出発ロビー保安検査場D前で、案内ディスプレイと連動して案内サービスをする。

<エミュー3>
エミュー3

エミュー3は、頭部に14個のマイクを搭載し、アナウンスや人混みなど雑音が多い状況でも、対面の人物と音声を通じてコミュニケーションできるのが特徴の人型ロボット。

タッチパネルなどの入力端末を介さずに、直接、音声で人と会話ができる。

<エミュー3の進化>
エミュー3の進化

エミュー3の持つ多言語対話機能や自立走行機能を活用し、お客へ店舗、施設などの情報案内や目的地への誘導を行う。

さまざまな言い回しがある人との会話精度の向上を図り、2018年度中の実用化を目指す。

<専用カウンターのエミュー3>
専用カウンターのエミュー3

実証実験は3段階で行い、ステップ1では、9月2日、6日、7日に、専用カウンターで空港利用者を迎え、日本語、英語の2か国語による、案内ディスプレイを活用した案内を実施する。

<案内の様子>
案内の様子

ステップ2は9月8日~14日、エミュー3が利用者の問いかけに対し、自立走行により案内情報ディスプレイまで、誘導し、回答と説明を行う。

<実証実験の概要>
実証実験の概要

9月末で、会話の精度を高める検証を実施し、12月頃には、ステップ3の実験を開始。目的地まで案内を希望する空港利用者の要望に基づき、エミュー3が実際に、フロア内をより広範囲に走行し、目的地まで案内することを目指す。

<自立走行しフロア内で活動することもできる>
自立走行しフロア内で活動することもできる

実験は、日本語、英語で行うが、研究段階では中国語、韓国語にも対応している。

フロア内の自立走行は、ロボット自体の画像認識のほか、施設内のカメラとも連携することで、人との衝突回避などを行う。

研究段階では、広いフロア内で、実際に困っている人をエミュー3が見つけ、目的地まで案内することに成功しているという。

現在、空港のほか、駅、オフィスビル、ショッピングセンターでも同様の実験をする計画がある。なお、販売価格は未定。

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