ラーメン・カレー・定食/4月既存店売上いきなり!ステーキ24.8%減
2019年05月29日 16:50 / 月次
ラーメン・カレー・定食8社が発表した4月の月次営業情報によると、既存店売上高は王将フードサービス4.2%増、幸楽苑4.8%増、壱番屋2.9%増となった。
一方、トリドールホールディングス3.4%減、リンガーハット5.1%減、ハイデイ日高1.1%減、いきなり!ステーキ24.8%減、大戸屋5.0%減と明暗を分けた。
■トリドールホールディングス(2019年3月期:売上高1450億円)
既存店の売上高3.4%減、客数1.2%減、客単価2.2%減。
全店の売上高2.8%増。
4月は出店9、合計1014店。
売上面では、曜日特性の影響(マイナス影響)が0.3%程度あったものと推測している。
丸亀製麺は、前月に引き続き「春のがっつり牛肉祭り」を開催するとともに23日から「うま辛担々うどん」を販売、テレビCMを放映するなど、引き続き売上・来客数増に向けた施策を実施した。
客数においては、テレビCMにおいて前年同月比で出稿量を増やしたこと(約24%増)に加え、様々な施策や人気テレビ番組に取り上げられたことが奏功し、前年比0.7%減(曜日特性調整後)と前月に引き続き堅調に推移した。
■王将フードサービス(2019年3月期:816億円)
既存店の売上高4.2%増、客数2.4%増、客単価956円(1.7%増)。
全店の売上高5.2%増、客数3.4%増、客単価956円(1.8%増)。
4月は出店2、退店0、4月末で729店舗。
「王将大学」 「王将調理道場」による人材育成、調理技術向上への積極的な取組みによるQSCレベルの向上、食材の国産化へのこだわりと焼き方の改善による餃子のおいしさの向上、スタンプキャンペーンの景品の一つとなる割引券の利用数が増加した。
4月は「冷し中華」をリニューアル販売、「春の彩 あんかけチャンポン」といった月限定フェアなど季節感のある商品、付加価値の高い商品提供により、顧客満足度を高められたことで来店誘因が図れた。
■リンガーハット(2019年2月期:469億円)
既存店の売上高5.1%減、客数7.0%減、客単価2.0%増。
全店の売上高2.4%減、客数4.5%減、客単価2.2%増。
出店9、退店2、4月末全店807店。
■ハイデイ日高(2019年2月期:418億円)
既存店の売上高1.1%減、客数3.0%減、客単価1.9%増。
全店の売上高2.2%増、客数0.3%減、客単価2.5%増。
出店0、退店2、店舗数428店。
■幸楽苑(2019年3月期:売上高412億円)
既存店の売上高4.8%増、客数7.8%増、客単価2.8%減、店舗数489店。
全店の売上高7.7%増、客数7.0%増、客単価0.7%増。店舗数513店。
4月度は、「幸楽苑」全店のグランドメニューを刷新した。
新商品をTVCMやSNSなどの販促施策でPRしたことが奏功し、8カ月連続で既存店客数前年比がプラ
スとなった。
■ペッパーフードサービス(2018年12月期:売上高635億円)
ペッパーランチの既存店の売上高3.0%減、客数3.0%減、客単価0.0%。
全店の売上高6.1%増、客数6.5%増、客単価0.4%減。
国内店舗数162店。
レストラン事業の既存店売上高7.2%減、客数5.7%減、客単価1.6%減。
全店の売上高10.9%減、客数10.6%減、客単価0.3%減。
国内店舗数15店。
いきなり!ステーキの既存店の売上高24.8%減、客数23.2%減、客単価2.2%減。
既存店売上高が2018年4月から13カ月連続減少している。
全店の売上高26.2%増、客数29.2%増、客単価2.3%減。
国内店舗数451店。
4月度のペッパーランチ全店キャンペーンとして19日より、NYブロードウェイ店オープン記念の「リブロースステーキ」を販売する。
4月1日より、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の公開を記念して、いきなり!ステーキとのタイアップキャンペーンを実施した。
4月15日より、「肉マイレージカード」の「プラチナカード」において、20㎏・40㎏・80㎏達成ごとに「アップグレードステッカー」を進呈し、新たにクーポン特典を追加する。
4月19日から21日の3日間、「新元号令和記念 サーロインステーキ祭り」を開催し、サーロインステーキを1gあたり6円で販売した。
4月22日から28日のCM放映期間中にいきなり!ステーキにて食事したお客に、500円分の「肉マネークーポン」を進呈した。
■壱番屋(2019年2月期:売上高502億円)
既存店の売上高2.9%増、客数1.1%増、客単価1.8%増。
全店の売上高3.3%増。
出店7、退店3。店舗数1480。
客数は、前年に比べ日曜日が1日少ない曜日周りであったものの、祝日が1日多かったことや、全国でテレビCMを行ったことにより、前年比1.1%増となった。
客単価は、3月よりポークカレーなどの価格を値上げしたことにより、1.8%増だった。
■大戸屋(2019年3月期:257億円)
既存店の売上高5.0%減、客数8.0%減、客単価3.2%増。店舗数318店。
全店の売上高5.7%減、店舗数353店。
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