総合スーパー/7月はイオン6.0%減、ヨーカ堂9.9%減、ドンキ4.3%減
2019年08月29日 17:00 / 月次
流通ニュースがまとめた主要総合スーパー13社の月次営業情報によると、7月の既存店売上高は、イオンリテール6.0%減、イトーヨーカ堂9.9%減、ドン・キホーテ4.3%減、イズミ5.5%減、ユニー5.9%減、平和堂3.5%減、イズミヤ12.1%減、イオン九州6.5%減など、12社が減収となった。
増収を確保したのは、沖縄県で総合スーパーを展開するサンエーの6.0%増のみだった。
7月は、曇りや雨の日が多かったことから全国的に気温が低くなり、異常な低温が続いた。平年より梅雨明けが遅くなったことから、降水量が多くなり日照時間が少なくなった。土日休日日数が1日減ったことも響いた。
■イオンリテール(2019年2月期:売上高2兆1854億円)
既存店6.0%減、全店5.7%減
■イトーヨーカ堂(2019年2月期:売上高1兆2361億円)
既存店商品売上高9.9%減、客数9.7%減、客単価0.1%減
全店総売上計10.6%減、うち商品売上12.6%減、テナント他5.5%減
■ドン・キホーテ(2019年6月期:売上高1兆3289億円)
既存店売上高4.3%減、客数3.5%減、客単価0.9%減、対象店舗数297店(土日休日数1日減)
全店売上高1.5%減、家電製品5.5%減、日用雑貨品2.2%減、食品5.9%増、時計・ファッション用品5.6%減、スポーツ・レジャー用品13.9%減、その他4.9%増
総店舗数322店。7月度は、新規出店はなかった。
7月は、曇りや雨の日が多かったことから全国的に気温が低くなり、異常な低温が続いた。平年より梅雨明けが遅くなったことから、降水量が多くなり日照時間が少なくなった。
国内消費は、気温が低く推移したことで季節家電やレジャー用品などの夏物商品が苦戦した。食品を中心とした生活必需品は堅調な販売実績となった。インバウンド消費は、消耗品をメインアイテムに、ASEANからの来店客数と売上増が貢献して、伸長した。
家電製品は、エアコンなどの季節家電は苦戦した⼀⽅で、ヘッドフォンが貢献した。日用雑貨品は、ステンレスボトルやタオルなどが低調となった反面、洗剤やシャンプーなどの日用消耗品が好調となった。
食品は、菓子類やカップ麺などの加工食品が高い伸び率を記録した他、牛乳やチーズなどの日配品の支持率が高まった。
時計・ファッション用品は、サングラスや水着などの夏物商品は伸び悩んだ一方で、傘やレインコートなどの雨具が伸長した。スポーツ・レジャー用品は、浮き輪などのマリングッズやテントなどのアウトドア用品は軟調となった反面、玩具が貢献した。
■イズミ(2019年2月期:売上高7321億円)
既存店売上高5.5%減、全店売上高0.5%増
■ユニー(2019年2月期:売上高6058億円)
既存店(168店)売上高5.9%減、客数5.5%減、客単価0.5%減
衣料品10.2%減、住居関連品5.8%減、食品5.1%減(土日休日1日減)
全店(173店)売上高13.6%減
7月度は、梅雨明けの遅れによる天候不順のため、前年好調であった夏物の季節商品が苦戦をする一方、収納グッズなどを中心としたインドア用品が好調に推移した。
衣料品は、NB商品のスニーカーやブランドバッグが好調だったほか、雨天日が多かったことにより、傘やレインコートなどの雨具が売上増に貢献した。住居関連品は、アウトドア用品が低調となった反面、フライパンや鍋などの台所用品、掃除機やアイロンなどの生活家電、収納グッズなどのリビング用品が高い伸びを示した。
食品は、飲料やアイスクリームなどの夏物商品が不振になった一方で、ラーメンやパスタなどの麺類や、チョコなどの菓子が売上をけん引した。
なお、ユニーは、決算期を2月期から6月期に変更した。PPIHの100%子会社UDリテールは、7月度に3店をダブルネーム業態に転換し、店舗数は19店となった。
■平和堂(2019年2月期:売上高4376億円)
既存店売上高3.5%減、全店売上高2.9%減
■イズミヤ(2018年3月期:売上高2328億円)
既存店12.1%減、全店9.6%減
■イオン九州(2019年2月期:売上高2243億円)
会社計 既存店6.5%減、全店5.6%減
総合小売 既存店5.3%減、全店5.3%減
ホームセンター 既存店9.1%減、全店11.8%減
その他 既存店5.1%減、全店2.9%増
■サンエー(2019年2月期:売上高1898億円)
既存店6.0%増、総合店0.1%増
■イオン北海道(2019年2月期:売上高1857億円)
企業計 既存店3.7%減、全店3.6%減
衣料 既存店8.8%減、全店8.8%減
食品 既存店2.7%減、全店2.6%減
住居 既存店2.5%減、全店2.5%減
■ミスターマックス(2019年2月期:売上高1185億円)
既存店売上高7.5%減、客数7.2%減
全店売上高9.6%減、客数9.1%減
7月は、冷蔵庫や理美容家電などの売上が好調だったものの、全国的な気温の低下や長雨の影響で、飲料やエアコンなどの夏物商品や、キャンプ用品や行楽用品などのレジャー関連商品の売上が伸び悩んだ。
■オリンピック(2019年2月期:売上高1029億円)
既存店売上高・フード事業9.1%減の37億1300万円、ハイパー事業15.8%減の32億6900万円
全店売上高・フード事業9.1%減の37億1300万円、ハイパー事業5.5%減の33億4800万円
既存店客数・フード事業11.2%減の236万9000人、ハイパー事業13.0%減の141万6000人
全店客数・フード事業11.2%減の236万9000人、ハイパー事業13.4%減の143万8000人
既存店客単価・フード事業2.3%増の1568円、ハイパー事業2.8%減の2327円
全店客単価・フード事業2.3%増の1568円、ハイパー事業2.8%減の2309円
■PLANT(2018年9月期:売上高888億円)
既存店売上高7.5%減、客数6.8%減、客単価0.7%減
全店売上高3.2%増、客数4.3%増、客単価1.1%減
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