三井物産と三井不動産は6月8日、大手町一丁目2番地区で推進中の一体開発事業である「(仮称)OH-1計画」の起工式を行った。
両社が共同で2棟のオフィスビルを中心とした大規模複合開発を推進するもので、建物竣工は2020年2月末の予定。
建物の延床面積は約36万m2と都内でも有数の大型再開発プロジェクトで、最先端の機能を備えたオフィスに加え、ビジネスとエンターテイメント両方に対応した多目的ホールや、国内最高級クラスのラグジュアリーホテルを設ける。
「かるがも広場」として広く親しまれていたエリアを中心に約6000m2の大規模緑地広場を備え、都心一等地にありながら、皇居の緑地と連なる緑豊かな空間を実現する。
広場と皇居の緑が望める多目的ホールをA棟3階に整備する。国際会議や企業の商品発表会といったビジネスのイベントから、音楽ライブなどエンターテイメントのイベントまで、さまざまな用途での活用ができ、ビジネス交流・国際交流の促進、文化・芸術の発信の新たな拠点となることで、エリアに更なる賑わいを創出する。
デザインアーキテクトには、ニューヨークのワンワールドトレードセンターや六本木の東京ミッドタウンをデザインした、「Skidmore,Owings&Merrill LLP(SOM)」を起用した。皇居に隣接するビジネス拠点・大手町に相応しい先進的かつ繊細な外装デザインを目指す。
計画は「外国企業誘致・ビジネス交流のためのMICE機能強化拠点」として、内閣府より国家戦略特別区域の特定事業として内閣総理大臣認定も受けており、東京の国際競争力強化に資する事業とすべく、三井物産と三井不動産は本計画を推進する。
なお、三井物産の本店事務所は、竣工後に本建物への移転を予定している。
計画概要
計画地:東京都千代田区大手町1-2
交通:東京メトロ丸ノ内線・東西線・千代田線・半蔵門線大手町駅
都営三田線大手町駅直結
主要用途:事務所、店舗、多目的ホール、ホテル、駐車場、地域冷暖房施設
敷地面積:約20,900m2
延床面積:約357,700m2
階数:A棟地上31階、地下5階
B棟地上39階、地下5階
最高高さ:A棟約160m、B棟約200m
建物竣工:2020年2月末(予定)
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。