信山社/「岩波ブックセンター」運営、破産で負債1億2732万円
2016年11月28日 16:43 / 経営
帝国データバンクによると、信山社は11月25日、東京地裁へ自己破産を申請、同日破産手続き開始決定を受けた。
2000年8月に設立された専門書店運営業者。神田神保町で「岩波ブックセンター」を運営していた。
岩波書店と直接的な資本関係はないものの、岩波書店発行の歴史、文芸、政治、哲学、宗教、心理などの人文・社会科学系専門書を取りそろえ、岩波書店が刊行する新刊本、流通している既刊本はすべて取り扱っていることを最大の強みとしていた。
しかし、出版不況下で慢性的な業績低迷が続き、毎期欠損計上を余儀なくされていた。財務体質は脆弱で、債務超過の状態を脱することができなかった。
こうしたなか、今年10月12日に代表取締役会長柴田信氏が逝去。そのため、11月22日に営業を停止、今回の措置となった。
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