モスフードサービスは2月9日~3月下旬、全国のモスバーガーで「モスライスバーガー とりの照り焼き」(税込400円)を発売する。
「モスライスバーガー とりの照り焼き」は2015年5月からイタリアで開催されたミラノ万博の日本館フードコートで7月まで販売した商品のひとつ。
ミラノ博では、「ライスバーガー焼肉」「ライスバーガー海鮮かきあげ」「ライスバーガーテリヤキチキン」の3種類を発売。
現地では、パンでなく、米を使ったハンバーガーが驚きを持って受け入れられ、ライスバーガーの3品目が、期間中の売上高構成比の50%を占めた。
櫻田厚会長兼社長は「これまで、ライスバーガーを開発したすごさを良く理解していなかったが、ミラノの人々の驚きを見て、商品を見直した。訪日外国人客も増える中で、日本を代表する商品の一つとして、ライスバーガーを訴求する」と語る。
現在、定番のライスバーガーは、「彩り野菜のきんぴら」(340円)、「海鮮かきあげ」(340円)の2種類だが、1990年から販売を開始し2012年10月に販売を終了した「モスライスバーガー焼肉」(390円)を定番ライスバーガーとして復活させる。
櫻田社長が全国の店舗を回り実施したタウンミーティングとお客さま相談室への要望で、「モスライスバーガー焼肉」は復活してほしい商品の1位となった。ミラノ博で好評だったこともあり、定番商品化するという。
期間中の販売目標は、モスライスバーガー焼肉が140万食、モスライスバーガー とりの照り焼きが105万食、彩り野菜のきんぴらと海鮮かきあげが2品目で105万食の予定。ライスバーガー合計で350万食の販売を計画する。
特に、とりの照り焼きは、これまでのライスバーガーにもなかったラインナップで、日本人にも驚きのある味が提供できるのはと期待する。
ミラノ万博の商品を、日本で販売するにあたり、具材の並び順を変更した。ミラノ万博では、下から、グリーンリーフ、チキン、オニオンスライス、マヨネーズとしたが、日本国内では、チキン、オニオンスライス、グリーンリーフ、マヨネーズの順にアレンジを加えた。
グリーンリーフの配置を変えることで、マヨネーズの風味を感じる順番が異なることで、より洋風のイメージか、和風のイメージの味わいと変化が生じる。
日本国内のモスバーガーでは、主力の具材を一番下に置く配置が主流だが、海外の店舗では、グリーンリーフの上に主力の具材を配置する順番が主流だという。
ライスバーガーを訴求するにあたり、ライスバーガーのライスを20%増量し、120gに引き上げた。これまでは、お茶碗1杯、おにぎり1個分に近い100gであったが、台湾など海外店舗では120gを採用していた。
日本人客からもやや少ないという声があったことや海外店舗での本格展開を想定し、ライスの量を増量したという。
ライスの量の増量のほか、これまで10時30分までの朝食メニューだった豚汁(290円)を終日販売商品に変更。食べごたえのあるライスバーガーと豚汁で、より食事としての完結性を高めた。
なお、タウンミーティングとお客さま相談室への要望では、ホットチキンバーガー(360円)が復活してほしい商品の2位に入ったため、2月9日~3月下旬まで、期間限定で1993年発売当時の味を再現して販売する。
今後も、お客の要望などを踏まえた新商品の開発を進めていきたいという。
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