三越銀座店/訪日外国人観光客、日本文化の本物嗜好が強まる
2016年10月19日 19:30 / 流通最前線トレンド&マーケティング
三越銀座店で、訪日外国人観光客の売れ筋商品が変化している。昨年まで好調だったハンドバッグ、宝飾・時計が大幅に落ち込む中で、茶道具など、日本文化に関連する商品が売上を伸ばしている。
浅賀誠店長によると「昨年まであった爆買いは完全になくなっているが、来店客数は着実に増加している。これまでは、高級ハンドバッグや高級腕時計が売れ筋商品だったが、いまは、日本文化を感じられる商品に注目が集まっている。100万円台の茶道具なども売れている」と語る。
空港型免税店と三越銀座店との使い分けについては、「化粧品の販売では、空港型免税店の方が免税額が大きく価格は安いが、日本人の販売員から日本人と同様の接客を受け商品を購入し、その場で商品を持ち帰りたいというニーズもあり、三越銀座店の化粧品売場の販売は好調だ」という。
また、「今、来日している訪日外国観光客は、日本文化の知識を持っている人が増えている。日本人に評価されている本物の日本文化が感じられる商品を評価する訪日外国人観光客が着実に増えている」と語った。
三越銀座店は、訪日外国人の免税売上高の構成比がもっとも高い店舗で、8月は売上高前年比が10.7%減、4~8月の累計で9.8%減だった。
9月は台風上陸など天候与件があったものの、前年の改装の影響もあり、前年比で2.0%増、4~9月の累計で8.2%減と持ち直している。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。