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ココスの池田社長/「ファミレスでここまでやるのか」という店を作る

ココスジャパン社長執行役員の池田安希子氏は5月30日、流通ニュースの取材に答えて「ファミレスでここまでやるのかという商品、サービスを提供できる店舗を目指す」と社長就任にあたっての抱負を語った。

<池田社長>
池田社長

4月1日付で社長に就任して以来初めて、東京都大田区の「ココス品川大井町店」で商品発表会を開いた。

池田氏は、1983年の大丸入社を皮切りに、2003年にイトーヨーカ堂に入社、同社で執行役員衣料事業部長、QC室長などを歴任した。

昨年4月にジョリーパスタ社長に、今年4月からココスジャパンの社長執行役員に就任した。

――衣料品畑が長く、商品開発や品質管理などの仕事を経験しているが、ゼンショーから期待されている点は何か。

池田 確かに商品開発のキャリアは長いが、ゼンショーから私に期待されている点は商品開発ではない。商品・サービスを提供する面では、小売業も外食産業も共通している。一番、大切なことは従業員のモチベーションをいかにあげるかという点だ。ゼンショーからは、従業員のモチベーションアップやマネジメントを期待されていると思う。

――サービスで注力している点は。

池田 サービスという面では、百貨店での経験が役立っている。同じいらっしゃいませでも、百貨店、量販店、飲食店で、それぞれに違う側面がある。

――なぜ、畑違いの外食産業へ転職したのか。

池田 私は大丸時代に阪神大震災を経験し、イトーヨーカ堂時代には東日本大震災を経験している。衣料品部門の担当者として、震災に対して無力だったと感じていた。ゼンショーは世界から飢餓と貧困をなくすことを本気で会社の方針として掲げている。自分の最後のキャリアとして、食に関する仕事に就きたかった。

――衣料品と外食でもっと違う点は何か。

池田 何よりもスピード感が違う。衣料品は商品開発に1年半から1年はかかる。ココスでは1アイテム3か月程度で開発している。食のトレンドのサイクルも早いので、スピード感を大切にすることを心掛けている。

――どのようにトレンドをつかんでいるのか。

池田 海外から日本初上陸する飲食店やヒット映画の聖地巡礼に出てくるメニューなどをチェックしている。スーパーフードなど通販で流行の商品もある。食べることは美と健康に通じることであり、この点を意識した情報収集を社員にも呼び掛けている。

――今後の目標は。

池田 ココスはチェーン店としての強みをもっており、ここに専門店としてプラスアルファの強みを持たせたいと思う。専門店というは、商品だけでなくサービスの面も含めてだ。1人の従業員が何人のお客に対応できるかという人時生産性を追求することも必要だが、きちんと水をつぐといった基本のサービスができることが大切だ。

――従業員に対して呼びかけていることは。

池田 都民ファーストではないが、「お客様ファーストでやるんだ」ということを言っている。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」がちゃんと言える会社にしたい。私は衣料品を販売してきたが、洋服は、お客さんがお店に来店されても100%買ってくれるとは限らない。でもレストランは、お客様が来店すれば必ず食事をしてくれる。ココスで食べようという人しか来店しない中で、お客様に対して接客しないことはあり得ない。

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