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イオン/販売目標50万パック、ASC認証白身魚の蒲焼を販売

イオンは5月30日、全国のグループ約1700店で、「トップバリュ白身魚のふっくら蒲焼」(税別598円)を販売する。

夏の「土用丑の日」商戦にむけて、うなぎが資源枯渇で価格が高騰する中で、より手ごろな蒲焼商品として、環境にやさしく持続可能な方法で養殖されたASC認証のなまずの一種「パンガシウス」の蒲焼を販売するもの。

<商品の一例>
商品の一例

グループ販売目標は、6月~8月の累計で50万パック(半身1パック換算)。国産うなぎの半身1パックは2500円程度の価格となり、国産うなぎに比べて3分の1程度の価格の代替品を用意することで、お客の選択肢を拡大する。

パンガシウスは、たら、かれい、スケソウダラ、うなぎといった白身魚の代替品として利用される魚で、脂が少なく、どんな味付けにもあうクセのない味わいが特徴の魚。

ASC(水産養殖管理協議会)は、環境に大きな負担をかけず、地域社会や人権にも配慮している「責任ある養殖水産物」の普及を通じ、養殖産業を持続可能なものに変革することを目的とした「ASC認証制度」を管理している。

2000年以降、水産資源の枯渇が進む中で、水産物の養殖が盛んになり、2030年には水産物の水揚げで養殖物と天然物の供給量はほぼ同数になると言われている。

一方で、急速な養殖の拡大により、餌の調達、過密養殖による環境問題、労働問題などが発生しており、ASCでは、これらに対応した、責任ある養殖水産物を認定している。

<フィッシュバトン売場>
フィッシュバトン売場

イオンでは、ASC認証のほか、責任ある漁業を推奨する独立した非営利団体MSC(海洋管理協議会)の認証を受けた商品も展開する、フィッシュバトン売場を54店で展開する。

最大23魚種50品目の認証商品を展開しているが、「トップバリュ白身魚のふっくら蒲焼」(税込645円)を販売することで、消費者へ、持続可能な漁業についての取り組みを知ってもらうきっかけを作りたいという。

今回、販売するASC認証のパンガシウスは2014年に「トップバリュ骨取り白身魚」として発売して以来、ふくらとした食感と淡白な味わいが「ソテーやフライなど、さまざまな料理にアレンジしやすい」と好評を得ている。

パンガシウスは、1切れ税別100円で、切り身や味付け魚としての販売も行っており、2013年は5トン、2016年700トンを販売した。2017年は1000トンの販売を計画している。

<蒲焼のディスプレイ>
蒲焼のディスプレイ

商品開発期間は約1年半で、パンガシウスを加熱蒸気で蒸しあげて、オリーブオイルで皮面を香ばしく焼き上げることで、蒲焼の食感を香りを再現した。パンガシウスに合わせたイオンオリジナルのたれも開発し、味わいを深めたという。

現在、世界では58か国で8416アイテムのMSC認証、ASC認証の商品が販売されているが、日本ではまだ231アイテムしか認証商品がない。

<松本部長(左)>
松本部長(左)

イオンリテールの松本金蔵水産商品部長は「毎日1万人以上が来店する中で、サスティナブルシーフードを訴求していきたい。持続可能な漁業への関心を今回の商品で高めていきたい」と語る。

2020年までに、イオン連結対象の総合スーパー、スーパーマーケット企業で、MSC、ASCの流通・加工認証の100%取得を目指す方針で、今後、主要な全魚種で、持続可能な裏付けのあるプライベートブランドを提供するという。

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