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スシロー/羽田市場に出資、国産天然魚の寿司を本格投入

スシローグローバルホールディングスは11月13日、国産水産物流通事業者のCNS地方創生ネットワークと資本業務提携したと発表した。

<スシロー×羽田市場プロジェクト>
スシロー×羽田市場プロジェクト

スシローGHDがCNSに5000万円を出資し、CNSが運営する漁師直結の新鮮な魚介類を販売するオンラインマーケット「羽田市場」が持つ、各地の漁業従事者とのネットワークを通じて、旬の国産天然魚などを、「スシロー」全店で販売することを目指す。

第1弾取り組みとして、1日数量限定で、北海道産「生甘えび」(1貫税別180円)、和歌山産「生まぐろ」(1貫180円)、長崎産「剣先いか」(1貫180円)を販売する。

地域限定商品として、長崎産「かますの炙り」(1貫180円)、北海道産「つぶ貝」(1貫280円)など、日本各地の地元の海でとれる天然ものの魚を提供する。

魚種によって販売価格は柔軟に変化させ、100円、180円、280円など、さまざまな価格帯で国産天然ものの寿司を販売する。

<水留社長(右)と野本会長(左)>
水留社長(右)と野本会長(左)

スシローGHDの水留浩一社長は、「これまで、世界の海からプロジェクトを実施し、スシロー全店で高品質な魚介類を販売する取り組みをしてきた。この取り組みも進化させていくが、今度は、国内天然物を販売する。期間限定ではなく、しっかりとスシローのカテゴリーとして展開する。単なる取引先ではなく、CNSの事業を応援し、日本の漁業を応援するために、出資をした」と語った。

CNSの野本良平会長は、「国産天然魚は、天候不良となると水揚げできない課題もあるが、おいしい天然魚をお客さんに届けたい。日本の漁業は、魚価の低迷、資源減少、高齢化、後継者不足といった課題に直面しているが、スシローと組むことで、全国に素晴らしい天然魚を提供できる」と述べた。

スシローでは前期に、エリア・店舗限定の取り組みとして、「前浜プロジェクト」を実施し、地元の市場で水揚げされた魚を地域限定で販売する取り組みを開始した。

千葉県の25店を対象に、船橋市場直送の「国産天然もの」、大阪の40店を対象に大阪市・和歌山市の中央卸売市場から仕入れた「国産天然もの」の魚を使用した寿司を販売した。

あきんどスシローの商品本部長を務める堀江陽執行役員は、「前浜プロジェクトを実施したことで、『こういう商品を待っていた』というお客様の声があった。店舗も手間はかかるが、『こういう魚ならやってみたい』という反応があり、店舗の士気が上がっている。国産天然ものは、水揚げ量が不安定で、品切れしやすく、毎日販売できない課題はあるが、そこにこだわっていては、いつまで経ってもこういった取り組みはできない。品切れもあるが、まずは、スタートすることが大切だ」と語った。

全国各地の漁業従事者とのネットワークを活用し、羽田市場が運営する羽田空港内の鮮魚加工センターで集荷する商品のほか、産地から各地のスシローに直送する商品を合わせて、さまざまな魚を提供する計画だ。

堀江本部長は、「これまでスシローはチェーン店として運営してきたが、前浜プロジェクトで、チェーン店らしくない商品も求められていることが分かった。街の寿司屋さんで、旬の魚に出会えるように、スシローでも旬の魚をしっかりと提供したい。どうしても水揚げ数量には限りはあるが、品切れすることもお客様にしっかりと説明しながら、50店、100店といった規模で、おいしい魚を提供したい」と述べた。

水留社長は、「スシローは常にチャレンジャーでありたいと思っている。お寿司は日本の文化、ソウルフードであり、寿司屋にいって旬を感じてもらうのが寿司屋の役割の一つだ。小さな子どもがいつもサーモンを食べるのでなく、かますや金目鯛など、旬の魚を食べる機会を作っていきたい」と語った。

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