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三越伊勢丹HD/「クイーンズ伊勢丹」株式66%を丸の内キャピタルに譲渡

三越伊勢丹ホールディングスは10月23日、連結子会社でスーパーマーケット「クイーンズ伊勢丹」などを運営する三越伊勢丹フードサービス(IMFS)の株式を丸の内キャピタルに譲渡すると発表した。

<クイーンズ伊勢丹>
クイーンズ伊勢丹

2018年3月末日を目途に、会社分割により、IMFSが営むスーパーマーケット事業などを、三越伊勢丹HDが新たに設立する100%子会社(新会社)に承継させるとともに、新会社株式の66%を、丸の内キャピタルが管理・運営する丸の内キャピタル第二号投資事業有限責任組合に譲渡する。

IMFSの2017年3月期の売上高は497億6100万円、営業損失11億1900万円、経常損失10億1100万円、当期損失12億6900万円だった。

2016年3月期から債務超過となっており、2017年3月期は21億6000万円の債務超過となっていた。

新会社の社名は未定だが、店舗名称の「クイーンズ伊勢丹」は継続する。

新会社の事業内容は、スーパーマーケット事業(今年度中に閉鎖する店舗が発生する場合は該当店舗を除く)、百貨店内食品販売事業(グループ内店舗で展開している生鮮等のショップ)。

外販事業(船橋・総和工場における主にギフト商材の製造、販売)とベンダー事業(グループ内店舗に設置している自販機事業の4つの事業とした。

現在、クイーンズ伊勢丹は、東京都内を中心に、埼玉、千葉、神奈川に17店を展開する。現段階で、閉鎖店舗の予定はないが、事業再生の過程で、閉鎖店舗が発生する可能性はあるという。

また、三越日本橋本店、伊勢丹新宿本店、三越銀座店、恵比寿三越など、百貨店内の生鮮食品売場13か所の百貨店内食品販売事業も引き継ぐ。

IMFSについては、2011年に旧クイーンズ伊勢丹(旧伊勢丹の食品関連子会社)と旧二幸(旧三越の食品関連子会社)の経営統合を経て現在に至っている。

クイーンズ伊勢丹は過去、積極的な出店拡大戦略を進めたが、その後、競合との同質化に伴う競争激化などにより、複数店舗の撤退を余儀なくされ、これに伴い業績が低迷した。

一方の二幸についてもギフト市場の縮小等により業績低迷していたことから、両社の統合によりIMFSとして三越伊勢丹のグループ力を活かした業績改善に努めていた。

しかし、出店・リモデル関連コストやインフラ投資等が増加したことで収益が悪化し、近年においては抜本的な改革が必要な状況となっていた。

現在、グループは、将来の持続的な成長に向けて、「百貨店本業の再構築」「成長事業の選択と集中」に重点的に資源配分し、あわせてその実現のための「基盤構築」として2017年から2018年度にかけて、構造改革にスピードを持って取り組んでいる。

これらの経緯を踏まえIMFSについては、本年度進めている自主再建策に加え、スーパーマーケット事業分野において改革の実績をもつ丸の内キャピタルとの資本・業務提携を通じた再生計画の実行が再生の早期実現に向けては最善であると判断するに至った。

三越伊勢丹HDは、引き続き新会社の株式の34%を保有する方針で、食品スーパーマーケット事業から撤退するわけでないという。

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